2009年5月22日金曜日

バイオエタノール

昨日、某農協の組合長とお話をする機会がありました。  米価が上がらない中、農家収入を上げる方法として、コメ粉、飼料用米、バイオエタノール等、最近農水省や国会でもしきりに言われていますので、まずはその話題で盛り上がりました。
  •  コメ粉は、細粉砕する為の機械(ジェットミル?)が高価なために、中々参入できなかったが、最近やっと機械を購入し、生産販売をしていて、それなりに好調、とのこと。
  •  飼料用米は反収が十分高くもなく、出荷先も無いので、うまくゆかない。
  •  バイオエタノール(米、稲藁)についても、助成金でエタノール工場は作られているが、そのエタノールを消費するところが無く、うまくいっていないらしい(当該農協ではない)。
  •  ついでに、廃油を重油として再利用するモデル地区として助成金を貰っていたところなので、その進捗を聞いたが、当然の事として頓挫、中止? -田舎で家や商店が分散している所で廃油を効率的に集めるのは非常に難しく計画通りに廃油を集める事が出来なかった。

 縦割り行政の弊害や、予算の申請時の査定の甘さから、結局は箱を作って2-3年すると放棄されている、国家事業の一端を垣間見たような気がします。  
 廃油は都会でやるべき話で、バイオエタノールは田舎でやるべき事業(農業の活性化の為にも)だと思いますが、生産されたエタノールの消化先をちゃんと作って、環境、経産、市町村、農協など関係者が一致協力する体制を構築してから予算付けを行う必要があるのではないでしょうか?

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