麻生首相が千葉辺りで2ヶ所見学して、「新しい農業の姿」みたいな感想を述べているみたいですが、、、。
自分は農学部農学科園芸学を30数年前に卒業して、その頃から、ファイトトロンを使ったり、植物ホルモンを利用して成長をコントロールしたりしていましたが、当時から「投入エネルギー量に見合う価値の創造」という意味で問題があり、夢として、宇宙空間とかでの可能性はあっても、太陽がサンサンと降り注ぐ地球上で行う意義については見出せませんでした。
ファイトトロンは、蛍光灯を使っていて、その発熱で温度管理に新たなエネルギー(冷房)を必要としていたのですが、LEDとか有機ELでこの問題は解決出きるでしょうし、また植物に必要な波長の光だけをステージに応じて照射することにより、生長を更に促進したりエネルギー効率を上げることは現在の科学技術では可能となっており、古い頭で考えているほど突拍子もない話ではないかもしれません(だから、一部では行われている)。
これが、都心のレストランの消費用に自分のところで作るようなことなら問題はない(輸送コストとスペースや日照の確保)かもしれませんが、田舎にこんな工場を作って何の意味があるのか疑問に思います。 単に、「無農薬栽培」の為? 生産の安定化の為? 生産から消費にいたるまでに投入される総エネルギー量が抑えられるとか、何か社会的な正当性も無く、ただ単に消費者の精神的な安全・安心の為だけのものだとすれば、おおいに疑問を感じます。
食料・食品の付加価値を高めて、事業として成立させるような方向性は「世界的な食料の供給」の問題から考えれば、日本の「ガラパゴス症候群」の典型であり、考え直すべき方向性だと思うのですが、、、。
こんな話より、アメリカでやっている「海藻をガラス柱で栽培して、ディーゼル燃料を作る」ほうが日本にとってよっぽど役に立つ事業だと思うのですが、、、。
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