2007年5月9日水曜日

(日本の)農業は非効率で、他国と競争しても勝てない?の疑問

農水省が出している、栽培規模別の米農家の生産コストの内訳を見ていても、農業機械の減価償却で20%、肥料、農薬などで7-8%となっています。 農地の固定資産税が特別に高いとは思えないし、基本的に固定費(人件費)と農業機械の減価償却などが大きな割合を占めているように思います。
そうなると、結局単位面積当たりの収量を上げることが唯一コスト低減に繋がるわけですが、この30年生産過剰で、育種も品質一辺倒だし、減反奨励で、農地の一部の水稲を刈り取って生産調整をしていたりして、決してコストを下げるような方向性の努力はなされていません。 これは、長期的に大きな問題となる可能性があります。 どの産業も、規模拡大とコスト削減が生き残りの条件になっていますが、農業が例外だと考えるのは、WTOの枠組みでは無理があるのではないでしょうか?
農水は営農集団とか、農事組合、株式会社の参入などで、規模拡大を図ろうとしているようですが、農村における、下水掃除などの共同賦役についても考えた上での政策を採らないと、そんなに簡単にはこのような方向に進むとは考えられません。 霞ヶ関のお役人はあまりにも、農村の現実を知らなさ過ぎる、と思います。  (そもそも、先の生産コストの調査では、労賃が変動費のようにでていますが、これって、3反でも10町歩でも、一人の経費は生活のための経費500万円程度の固定費にしないと、アルバイトが前提の農業になってしまいますよね。)
「たわけ(戯け?、田分け?」とはよく言ったものです。 マッカーサーは、「田分け」だったわけ、、、。

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