2007年5月17日木曜日

クローズアップ現代(5月16日)

飼料用やバイオエタノール用としての稲作をやっている農家が既に存在していて、またそれに助成金が付いているというお話でした。 農水のこの手の話は、「どうして、もっと正々堂々と公にならないのか?」、ちょっと疑問に思ってしまいます。  バイオエタノールを作るのに、日本酒と同じ製造工程で、見たいな話がありましたが、これはちょっとおかしい。 経産省配下では、もっと生産的な技術が試みられているし、実用化に向けての努力もされている、と聴いています。
農家が、農水の餌食になって時代遅れの技術で非生産的な事をして、また、「非効率な、金食い虫の農業」と揶揄されることの無いことを願うばかりです。 エタノール抽出後の残渣はNPKが残っているので、肥料として還元できるはずです。
放送では、国谷女史が「コスト的に割りの合わない国内産のバイオエタノールを消費することの意味」について強い否定口調で言っておられ、それに対する回答はあまり説得力のあるものではなかった(農業を守る、環境を守る)と感じます。 稲藁や雑草のセルロースの分解で更にエタノールが製造できることも言及はされていませんでしたし、将来性ということを考えると、もっと多くの可能性があると思います。 少なくとも、国外依存の状態では、将来の価格が保証されるわけではありませんし、BRICSの経済成長率と、エネルギー消費の増加の影響は、今のコストの話をする前に、十分に精査して考える必要があります。 また、250万町歩をベースに100万町歩の休耕田、という話がありましたが、これは獲らぬ狸の皮算用ですね。 200万町歩をベースに考え、平坦地の規模拡大、コスト削減、中山間地での付加価値の高い稲作の推進と話を二つに分けて考え、消費者に価格の弾力性(選択性)を提示できるような仕組みと、余剰米を有効にエネルギーに転換する枠組みが早期に確立される必要があると考えます。
私の本籍の県がこの話題で出てこないことには非常に残念な思いがありますが、「作らないで金貰うより、飼料用でもー作って金を貰ったほうが良い」という至極真っ当な意見が農家から聞けたことは、大変有意義です。 
真っ当な農家の皆さん、ぜひこれをチャンスにがんばってください。 そして、政治家の皆さん、このような農家の方々のためにもっと真剣に農業のことを考えた政策を提案し、実現していってください(決して、地元に国の金を持ち帰るのがあなた方の仕事ではないと思いますが、、)。

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