2009年1月20日火曜日

デビッド ハルバースタム

思い出したので、ついでに。
デビッド・ハルバースタムは NY Timesだったかの記者で、ベトナム戦争従軍記者でPulitzer賞を貰っています。
何冊か本を書いていますが、全てがマクマナラ批判なんです。 マクマナラはベトナム戦争を実質的に指導した超本人ですが、第2次大戦中に、資材調達供給の為に組織された人達が数値を自在に操り、Wiz Kidsと呼ばれ、戦争終了後フォードでフォードの再生(?)を手がけ、後に国務長官になりベトナム戦争を遂行した人です。 そして、ハルバースタムは Wiz Kids と呼ばれ、数値を自在に加工管理し、計画を遂行してきたマクマナラの考え方が根本的に間違っている、と繰り返し叫んでいます。
戦時中はともかく、フォードでもベトナムでも、全てが数値で計られ現場を見ることもない為に、数値を誤魔化すことが横行するとか、現実離れした計画を押し付けられるとか,,,。 戦争は残酷なものですが、作戦に参加する兵隊も損耗率という数値で計られる事になります(一個の人間ではないことに、ベトナムの現実を見てきたハルバースタムは耐えられなかったのでしょう)。

エクセレント・カンパニーとかMBAの数値管理経営では良い会社は出来ない、と四半世紀も前から言われているのに、やっぱり数字で追いかけちゃうんですね。

 MBAで使っているROE/ROAなど古典的な数値は、時代背景を考えれば、電気回路の三端子回路から来ていると思います。 資本でも何でも入力を与えると、何倍かにしてくれる「金銭増幅器」として会社同士を比べて、より有利なポートフォリオを組む事を考えたデュポンの中央研究所の人間が考えたことですから、、、(この人、これは本職だったのでは無いようですが、株式投資をしていたのでしょうね)。 

 電気回路は、増幅度が大きいと「負帰還」をかけて安定化することが出来ますが、経済には「正帰還」しかかからないから、時々「発振」しちゃう!!

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