2009年1月29日木曜日

続:農薬の名前は分かりにくい

自分のサイトも無意識のうちに、検索する人が商品名なのか、一般名なのか、原体の化学名(成分としての一般名ー俗称)なのかを区別して入力しないと検索が出来ないような作りにしてしまっていましたが、農薬の名前が分かり難い最大の原因はここにあるように思います。
 商品名、
 農薬の種類名、
 有効成分
  化学名
  一般名
  有効成分としての商標

少なくとも、この5つ位が、TPOに応じて使い分けられていて、更に商品名には概ね冠(会社名)が付いているので、同じ農薬なのに名前が沢山ある物があり、更に「言い難い」ので簡略化して呼ぶのが一般化しているとか、確かに分かりにくいですね。

自分の検索サイトは週末にでも、単に名前を入れると、全ての可能性を試して結果を表示するように直しておく事にします。

考えてみると当然なのに、その業界に長い事居ると気が付かないことって多いのですね。

2009年1月27日火曜日

補正予算が通るみたいですが、、

何か、自民にも民主にも絶望感しか感じなくなってしまうような事態です。

「定額減税」に反対なのは民主だけでなく、多分殆どの国民なのでしょう(貰える事は嬉しいけど、もっと有効な使い方があると思っている)けど、執行に関わる責任は法律を通した政党にあることは明白なのですから、はっきりと反対を表明したら、それ以上小技を弄して議会を遅らせるべきではないのではないでしょうか? 
両院委員会でどんなに時間を費やしても、衆院の結論が修正されることはあり得ない、のですから、「やったときの結果について0.3%のGDP浮揚効果が実際にあったのか」結果を見させて頂くスタンスでもう良いのではないでしょうか? 

これ以上時間を弄する事が、いったい民主党の評価を上げるのかどうか考えた方が良いように思いますが、、、。 これを梃に、解散総選挙なんてあり得ないことですし、、、。

あまりにも、民主の議会運営が何かにつけて強引に「解散総選挙」に持ち込もうと、不必要な事にさえも時間をかけている印象が拭えません。 はっきり言って、「民主党と小沢、鳩山は嫌い」です。 勿論、自民のボンボン総理大臣にも絶望していますが、、、。

政治は、選挙民の夢を一つでも多く実現できる環境を作る事であり、政党の夢を実現するためのものではないと思うのですが、、、。 
オバマ大統領の就任演説を聞いていると、このことを強く感じます。個人の夢は個人の努力で実現するものですが、努力が発揮でき、正当に評価されるような世の中を作るのは政治の責任ですよね。

今の政治屋と政界にはホントに失望します。

2009年1月20日火曜日

デビッド ハルバースタム

思い出したので、ついでに。
デビッド・ハルバースタムは NY Timesだったかの記者で、ベトナム戦争従軍記者でPulitzer賞を貰っています。
何冊か本を書いていますが、全てがマクマナラ批判なんです。 マクマナラはベトナム戦争を実質的に指導した超本人ですが、第2次大戦中に、資材調達供給の為に組織された人達が数値を自在に操り、Wiz Kidsと呼ばれ、戦争終了後フォードでフォードの再生(?)を手がけ、後に国務長官になりベトナム戦争を遂行した人です。 そして、ハルバースタムは Wiz Kids と呼ばれ、数値を自在に加工管理し、計画を遂行してきたマクマナラの考え方が根本的に間違っている、と繰り返し叫んでいます。
戦時中はともかく、フォードでもベトナムでも、全てが数値で計られ現場を見ることもない為に、数値を誤魔化すことが横行するとか、現実離れした計画を押し付けられるとか,,,。 戦争は残酷なものですが、作戦に参加する兵隊も損耗率という数値で計られる事になります(一個の人間ではないことに、ベトナムの現実を見てきたハルバースタムは耐えられなかったのでしょう)。

エクセレント・カンパニーとかMBAの数値管理経営では良い会社は出来ない、と四半世紀も前から言われているのに、やっぱり数字で追いかけちゃうんですね。

 MBAで使っているROE/ROAなど古典的な数値は、時代背景を考えれば、電気回路の三端子回路から来ていると思います。 資本でも何でも入力を与えると、何倍かにしてくれる「金銭増幅器」として会社同士を比べて、より有利なポートフォリオを組む事を考えたデュポンの中央研究所の人間が考えたことですから、、、(この人、これは本職だったのでは無いようですが、株式投資をしていたのでしょうね)。 

 電気回路は、増幅度が大きいと「負帰還」をかけて安定化することが出来ますが、経済には「正帰還」しかかからないから、時々「発振」しちゃう!!

Share Holder Value Added

1994年、東京に戻ってグローバルの製品開発組織に加わったときに、始めて聞いた言葉でした。 要するに、「会社は株主の為にあり、全てのプロジェクト(経費)は会社の株主価値を上げるために使われなければならない」という、米国資本主義を凝縮したような考え方で、これが数式で計算出来ちゃうんですね。 最初からこの考え方には違和感がありましたし、MBAの教科書見ればどっかに出ているでしょうから、数式は覚えていませんが。
そして、IT関連ベンチャー会社でストックオプションが優秀なエンジニアの流出を、実際の出費を先送りして食い止める手法として盛んに使われ始めて(この頃は、ストックオプションは経費計上されていなかった)、それが株主価値と経営をより直接的に結びつける手法として、会社の経営陣(CEO、Director)にも使われるようになりました。 ここにきて、やっとストックオプションが経費計上されるルールが出来ました(米国のITバブルの最盛期のちょっと前かな)。

考えてみれば、「優秀なエンジニアを引き止める為の手法」としてのストックオプションの当初の目的は極めて健全な考え方だったと思いますが、これを何故経営層にまで適用してしまったのか? 
経営層は自分たちで株価を操作できる立場にいて、尚且つストックオプションでボーナスを貰うのですから、少々の嘘ついてでも株価を上げようとするインセンティブが働いてしまいます。 
エンロン等の不祥事はここら辺が効いているように思います。 リーマンでも何処でも、米国の会社が短期的な利益追求に走るのは、多くの場合ここに原因が有るように思います。 「連続4四半期業績を向上できなかったら馘」とか言われているCEOに、10年先の製品開発なんかにお金をかける理由は無いですから。

結果として、米国には人気商売のCEOが多くなって、中身のコア技術やコンペテンシーがあんまり無い会社が増えてしまった様に思えます。また、米国式資本主義の尻を追いかけてきた日本の企業の一部にも、そんな会社があるかもしれません(特に新興企業)。
短期の株の売買で設ける株主を大事にする、株式会社という物は長期的に成立しないし、その意味で、株価の短期的な上昇を求める経営って、結局はMBAを持って、次から次へと会社を渡り歩く「経営屋」の為のものでしかなかったのではないでしょうか? 例えば、年金基金何かでも、短期的な売買益でギャンブルして儲けるより、株主配当と長期的に安定した株価の上昇の方が良いはずです。

今一度、会社は誰のもの? と云う事とともに、会社の業績への貢献をどのように、社員、経営者、株主に還元するのか、ストックオプションのあり方も含めて考える必要があると思います。

ついでに、現場の労働者をコストの調整弁として使う米国式の数値管理企業経営(ハルバースタムがマクマナラを扱ったReckoningーフォードと日産の話ーに問題の指摘がある)からも、この際決別して、新たな企業のあり方とか企業の経営を考える時かもしれません。

2009年1月16日金曜日

雇用対策としての農業分野のリクルート

最近の非正規社員の雇用問題で、介護、福祉や農業の分野での労働力吸収が盛んに取り上げられていますが、ちょっと何か違うような気が、、、、。
そもそも、これらの分野で人が集まらないのは、待遇が労働に見合っていない、という事なのですよね。 そのような条件を何もいじらずに、非正規社員の職から追い出された人達の吸収場所として利用すれば、結局、工業関連の業績が悪くて人が溢れている時は、良いとしても、景気が戻れば、あっという間に元に戻ってしまうのではないでしょうか? 
いや、現在この分野で生活している人達の収入レベルを押し下げる事にもなってしまい、中長期的にこれら職業の魅力を損なうことに繋がりかねません。

そして、介護、福祉、農業はわりに合わない仕事だ、という事だけが残って,,,。

雇われる側も、雇う側も中長期的な事も考えながら、今の問題を解決する事を考えないと、「こっちで余って、あっちで足りないから」といった目の子勘定の世界で解決を図れば、取り返しがつかないことになってしまうのではないかと、危惧します。

2009年1月12日月曜日

日本版グリーンニューディール?

いつまで、このくっつき虫根性で政策を作って行くのでしょうか、日本のお役人は? いつになったら「日本版」という言葉を付けること無く世界に胸を張って宣言できるような政策を作るようになるのでしょうか? 恥ずかしくないのだろうか? こんな物を長期的なビジョンも何も示さずに、米国の政策の焼き直しを自分が考えた見たいに発表するのは、、、。

少なくとも、省庁間でのすり合わせも出来ていなくて、環境省が言っただけでは、「省益拡大のため」といわれて、関係省庁から寄ってたかって潰されるのは目に見えているのですから、実現可能な根回しが出来てから発表する位の常識が有ってもよいのでは? うーん、世論をバックに自分の省益拡大を図っているんだろうな、例によって、、。

いつまでも、アメリカの金魚の糞見たいな事しているから、いつの間にかG7どころかG20に入るのが精一杯の「昔経済大国」に成り下がってしまうのです。 ジャック・アタリの「21世紀の歴史」にも日本は「世界の経済的な中心となるチャンスを逃した過去の国」と表現されていますが、こんなことしていてはそれもやむを得ないのでしょうね。

根本的に教育から変えて行かないと、明治時代の日本人のレベルにも到達できないのでしょうね、、、、。 一体、明治政府を作って動かしていた人たちの物の考え方って何処からどうやって獲得したのだろうか? 今となっては、それを学ぶべきかもしれません。

自民だ、民主だ、と、昨日今日の事、自分の事しか考えていない政治は、だれがやっても良くはならないでしょうね。 なにか、ひどく失望するここ3ヶ月程です。 学生運動家のアジみたいに語尾が不必要に強く伸びる総理大臣のお話にも説得力は無いし、直何かと言うと「等々」って付くけど、アレってどういう意味なんでしょうかー定額給付金は、受け取る人もいれば、受け取らない人もいる(私の政策は、必ずしも額面どおりにはなりません)という意味?ー。 政治は「国民一人一人の夢を叶えるための環境を創る」のが仕事でしょう。 もっと大きな国家ビジョンを示してくれないと、誰も政治なんか信用しなくなるのでは、、、。