2008年1月31日木曜日

メタミドホスの中毒事件

とうとう発生してしまいました。
しかし、どの報道も「農薬として使用されたメタミドホスの残留」が原因のように言っていますが、聞いたところの報道からすれば、ちょっとおかしい。 餃子の大きさ、その中に入っている具の量などを考えると、どう考えても、作物に残留するメタミドホスに由来する事故、というより「意図的、或いは非意図的」に混入した(された)かなり濃度の高いメタミドホスが原因と考える方が適当だと考えられます。

(高濃度の混入が考えられるケースとして;
1)具の中に、使用する前に高濃度の薬液にディッピングされていたものがあったー有機リンとしてこのような使用は普通行わない。 
2)餃子の皮の小麦粉の中にメタミドホスが混入していた。 小麦粉の原料の袋のそばに農薬が置かれていて、使ってしまった等々
等が考えられますが、概ね農業生産者に起因するものではなく、最終生産工場レベルでの問題)

農薬の専門家等という人が、報道番組に出て来てもこの点について、何ら指摘していないのは大変残念なことです。 本当の専門家が適切にこの点について早期に説明することが、原因の究明と公表と共に必要かと思います。 
放置すれば、また農薬に対する非科学的な批判が広がる事になってしまうのでは?と危惧します。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。

かつて殺虫剤生産に携わっていたTAMO2と申します。ネットで調べた情報では、LD50が21mg/kg-rat ということですね。60kgの体重のヒトにも当てはまると考えると、1.2gで半数致死ですね。感覚的にはやや強い、中程度の毒、でしょうか。

ブツの水や油への溶解性も気になるところです。wikiでは「水に可溶」とありますが、これが良く溶けるということならば、ますます故意混入の疑いが高いですね。