2010年4月9日金曜日

富士通の農業用ソフト

下のような記事が日経の電子版に出ていましたが、20億円は誰から徴収するのでしょうか?
クラウド化をするのなら、集合知を積極的に利用する事を考えて、情報を売ることにより売上をあげ、システムを利用する人からは最小限の料金を徴収するような、今までと違う事を考えてみたらどうでしょうか? いつまでも直接の受益者負担で収入を得ることを考えているから、googleのようなビジネスモデルができないのでしょうね。
もっとも、集まったデータを集合知として利用しようとすると、個別のデータの正規化(作物の生育ステージの表現の正規化など)など、多くの点で科学的に考えなければならないことも出てきますが、この部分が発展することで農業技術その物が発展すると思われます。
これからの日本の発展の為には、もっと、多角的、多面的な考え方が必要なのではないだろうか? そのような感性を育む教育は行われているのだろうか? と日本の教育の現状に一抹の不安を感じてしまいます。

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富士通、農業用ソフトでクラウド提供拡充 売上高20億円めざす

2010/4/4 0:01

 富士通は農業向けの業務ソフトウエアをネット経由の「クラウドコンピューティング」で提供するサービスを拡充する。農作物の生産履歴を管理するソフトなど、2010年度に6~7本のソフトを提供する。農業法人の増加が見込まれるなか、IT(情報技術)を使った農作業の効率化の需要が高まると判断。15年度に20億円前後の売り上げを目指す。

 農薬や肥料の散布量などを管理するソフトの提供を、クラウドの一形態である「SaaS(サース)」方式で4月中に始める。利用者が自前で高価な情報システムを持つ必要がなく、資金力のない農業法人でも導入しやすい。農作物の生産履歴をきめ細かく管理でき、品質の向上や病害対策に活用できるという。

 富士通は09年9月に農業法人向け経営管理ソフトをサース方式で提供している。今後、農業向けクラウドサービスの名称を「エフ&アグリパック」に統一。これまで北海道、東北、九州の各子会社が個別に開発していたソフトを同一ブランドで提供する。

 農業向けソフトに携わる技術者のうち20人をクラウドサービス専従とし、全国でサービスの開発や導入、問い合わせ対応などを受け持つ体制も構築する。
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