2008年6月28日土曜日

全農肥料の大幅値上げ

シェアを握っているとなんでもできちゃう、典型かもしれません。
肥料の3要素NPKは一体どこへ行ってしまうんだろう? 米のようなデンプンには含まれていないし、水質汚染を考えると、かなりの部分は使われることもなく、川から海へ流れてしまうんでしょうね。 また、畜産動物の排泄物による汚染を考えると、かなりの部分が作物の廃棄部分に残っているのでは、と想像されます。

だったら、発想の転換!
いな藁、農業廃棄物を分解してバイオエタノールを生産しようとしていますが、これを「肥料の再生産の過程で出来る副産物」と考えたら、今考えているよりはるかに経済性のあるデザインが出来るのではないだろうか? バイオエタノールの燃料としての利用は20-30年で終わり、燃料電池へ移行するでしょうから(エタノールを使う燃料電池もありますが、効率は良くない)、そうなるとエタノールの使い道も限られてきます。この時、また農業への一時的なインパクトを作るべきではありませんので、「このプロセスは、投入した肥料を回収して、肥料として再生する過程で産生されるエタノールの有効利用」と位置付けた方が適当かと考えられます。
勿論、エタノール抽出後の残差中の窒素がアンモニア態窒素であるとか、PもKも肥料として機能するものである必要がありますので、何らかの後工程が必要でしょう。

いづれにせよ、早く、この再生産プロセスが稼働して、石油の価格で物価が右往左往するのが収まって欲しいものです。