2007年11月9日金曜日

25円の使い道

ガソリン税の内の25円について、来年以降の使途についての議論が盛んになってきましたが、
1)従来通り、道路建設に使う
2)撤廃して、ガソリン価格の高騰への救いとする
くらいの所で、議論が推移している様に聞こえるのですが、、、.。
 
日本が発信基地となった「京都議定書」。 参加国が限られていたとしても、言い出しっぺが守れなければ、参加しなかった国にも、言い訳の口実を与えてしまう結果となりますし、折角の日本のイニシアティブが水泡に消えてしまいます。 (政治家は、現状についてそのような危機感を持っているのだろうか、お家騒動にうつつを抜かしている昨今の政治家には愛想が尽きるが)

運転を職業としている人たちには申し訳ありませんが、この際、この財源を化石燃料からの脱却を促進するための資金に当てるようにしたらどうでしょうか? BRICSとそれに続く国々の化石燃料への需要はこれからも増大するでしょうから、投機資金の一時的な相場の押し上げだけの影響ではなく、将来にわたって、原油価格が(今ほど急激でないとしても)上がってゆくことは、当然考えられることだと思います。 従って、脱化石燃料は長期的な視点から、環境の観点のみならず非常に重要な課題ではないでしょうか?

来年のサミットでも議題になるのでしょうから、日本として大きな財源をこの分野に向けることは非常に重要なアッピールでもあるし、また経済の長期的な活性化(自動車産業の新しい技術への誘導、バイオ燃料・資源を通しての環境保全と農業の再活性化、ゴミ処理などの技術革新と再利用の推進、及びこれらの技術の国外供与による日本の国際的・経済的地位の向上など)にも役立つはずですし、レバレッジ効果の最も大きな使い道だと思うのですが、、、。 

何故この程度のことを誰も言わないのだろうか、、、